出版UD研究会
第9回出版UD研究会
DAISYをメインストリームへ
〜誰でも読めて楽しめる電子図書の普及を〜
■ゲストスピーカー:河村 宏さん(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所障害福祉研究部長)
みなさんは、DAISY(デイジー)を知っていますか?
DAISYとは、Digital Accessible Information SYstemの略で、1990年代から日本、スウェーデン、アメリカなど12か国で共同開発されているアクセシビリティの高いマルチメディア図書のフォーマットです。
日本では、これまで視覚障害者向けに制作されたカセットテープをデジタル変換した図書というイメージが先行してきましたが、実際には、学習障害、知的障害、精神障害などさまざまな立場の人が利用しやすいくふうが盛り込まれていますので、電子図書のUD化を考える際に有力なフォーマットの一つとして、各国で注目されています。
たとえば昨年アメリカでは、すべての子どもたちの教育を保障するため、教科書会社に対して、DAISYフォーマットによるデータ提供を義務づける法律が施行されています。
今回の研究会では、出版社をはじめ、電子図書の制作やネット配信サービスなどにかかわられている関係者のみなさんに、DAISYの概要について知っていただくとともに、出版UDの可能性と課題について一緒に考えてみたいと思います。
【ゲストスピーカーのプロフィール】
河村 宏(かわむら・ひろし)
1947年東京都生まれ。1970年東京大学総合図書館に勤務。1997年より日本障害者リハビリテーション協会情報センター長、2003年7月から現職。国際図書館連盟盲人図書館セクション議長(1990-95年)を務め、その最後の仕事として国際標準としてのDAISYの開発を提唱。DAISYコンソーシアム設立者の一人として、以後DAISYの開発と普及に努める。WAI/W3C委員、GLADNET理事、世界盲人連合技術委員、アジア太平洋障害者センター支援委員、障害者放送協議会著作権委員会委員長、国連世界情報社会サミット障害者コーカス・フォーカルポイントなどを務め、今日に至る。すべての人が共有できる知識と情報のデザインによる情報アクセス権と著作権の調和を目指した活動に取り組む。とくに近年は、知識による障害者の防災力向上と開発途上国の障害者を含めた知識共有のありかたをテーマとした研究開発に従事。
■日時:2006年5月30日(火)18:30〜20:30(受付開始:18:00〜)
■場所:東京しごとセンター 5F 第2セミナー室
49名の方にご参加いただきました。
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